「ChatGPTが便利なのはわかるけど、お店の仕事にどう使えばいいのかわからない」。飲食店や宿の経営者から、いちばんよく聞く声です。
結論から言うと、小さなお店で最初に効果が出やすいのは「口コミの返信」「商品説明の叩き台」「SNS投稿のアイデア出し」の3つです。どれも毎週のように発生するのに、後回しになりがちな仕事。ここをAIに手伝ってもらうだけで、文章を考える時間はぐっと減ります。
この記事では、和歌山・熊野で宿泊施設「KUMANO BASE」とクラフトコーラ「NAGO COLA」を運営している私たちが、実際に使っているやり方を、そのまま使える指示文(プロンプト)つきで紹介します。
この記事でわかること
- 飲食店・宿でAIを使うと効果が出やすい3つの仕事
- コピペで使える指示文(プロンプト)の例
- AIの文章をそのまま使わないほうがいい理由と、仕上げのコツ
1. 口コミの返信をAIで下書きする
Googleマップや予約サイトの口コミへの返信は、次のお客さまも読んでいます。丁寧に返したいけれど、毎回ゼロから考えるのは大変です。宿をやっている私たちも、まずここからAIを使い始めました。
使える指示文の例
あなたは〇〇(店名・宿名)のオーナーです。 以下の口コミに対する返信文を、200文字程度で3パターン作ってください。 ・お礼を最初に伝える ・口コミで触れられている具体的な点(料理、景色、スタッフなど)に必ず言及する ・堅すぎず、温かみのある口調 ・最後に「またのお越しをお待ちしております」の気持ちを込める 【口コミ】 (ここに口コミを貼り付け)
厳しい口コミのときこそ使える
低い評価の口コミは、感情的になりやすく、返信に一番時間がかかります。AIに「言い訳をせず、指摘を受け止め、具体的な改善策を一つ伝える返信にしてください」と付け加えると、落ち着いた下書きが出てきます。それをもとに、自分の言葉で事実関係を整えるのが安全です。
2. 商品説明・メニュー説明の叩き台を作る
新商品や新メニューの説明文、ネットショップの商品ページ。書くことは頭の中にあるのに、文章にするのに手が止まる。そんなときは、AIに「叩き台」を作ってもらいます。NAGO COLAの商品説明も、最初の叩き台はAIと一緒に作っています。
使える指示文の例
以下の商品の説明文を、ネットショップ用に300文字程度で作ってください。 【商品名】 【原材料・こだわり】(産地、作り方、無添加など) 【おすすめの飲み方・食べ方】 【こんな人に届けたい】 ・最初の1文で、商品の一番の魅力が伝わるように ・誇張した表現や、事実でない効果効能は書かない ・見出しつきで2パターン作る
ポイントは、材料(事実)はこちらが渡し、文章の組み立てだけをAIに任せることです。AIは事実を知らないので、情報が少ないとそれらしい嘘を書いてしまうことがあります。産地や原材料、価格は必ず自分で確認しましょう。
3. SNS投稿のアイデアを出してもらう
「今日は何を投稿しよう」と悩む時間は、意外と長いものです。AIは、ネタ出しの相手として特に優秀です。完成した文章をもらうより、アイデアをたくさん出してもらって、自分で選ぶ使い方がおすすめです。
使える指示文の例
〇〇(地域)にある〇〇(業態)のInstagram投稿のアイデアを20個出してください。 ・お客さまは主に〇〇(例:観光客、地元の家族連れ) ・季節は〇月 ・商品紹介だけでなく、お店の裏側、地域の魅力、スタッフの人柄が伝わるネタも混ぜる ・それぞれに、写真のイメージと投稿文の書き出し1行をつける
20個出してもらうと、そのうち数個は「これは使える」というものが見つかります。気に入ったものを選んで「この案で投稿文を150文字で書いて」と続ければ、投稿文の下書きまで一気に進みます。
AIの文章を上手に使う3つのコツ
① そのまま使わず、最後は自分の言葉で整える
AIの文章は、整っている反面、どこか「よそ行き」になりがちです。お店らしい言い回しや、その日の出来事をひとこと足すだけで、ぐっと伝わる文章になります。
② 事実は必ず自分で確認する
営業時間、価格、原材料、アレルギー情報など、間違えると困る情報はAIに任せず、自分で確認してから載せましょう。
③ お客さまの個人情報は入力しない
口コミを貼り付けるときは、投稿者の名前や予約情報などは消してから入力するのが安心です。社内でAIを使うなら、こうしたルールを最初に決めておくことが大切です。
よくある質問
無料版のAIでも使えますか?
この記事で紹介した使い方は、ChatGPT・Gemini・Claudeなど主要なAIの無料版でも試せます。まずは無料版で、口コミ返信を1件作ってみるところから始めてみてください。
パソコンがなくても使えますか?
スマホのアプリで十分使えます。口コミの返信やSNS投稿は、むしろスマホで完結させたほうが早いことも多いです。
まとめ:まずは「口コミ返信1件」から
飲食店や宿でAIを使うなら、口コミ返信・商品説明・SNS投稿の3つから始めるのがおすすめです。どれも毎週発生する仕事なので、少しずつ慣れていくうちに、自然と使える場面が増えていきます。
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